キャプテンコラム3月号「履歴書の写真」
履歴書の写真、何を見てるの?
就職活動をしていた学生さんに聞かれたことがあります。
「選考する時、履歴書の写真の何を見ているんですか?」
今月のコラムは、
選考のときに履歴書写真の何を見ているのか?
についてお話しします。
履歴書の写真枠は、
縦4㎝×横3㎝で背景は青、白の無地が一般的です。
履歴書は「経歴」はもちろん「志望動機」や「自己PR」など
活字情報がほとんど。
写真の占める範囲というのは、
履歴書全体のほんのわずかでしかありません。
にも関わらず、圧倒的な存在感。
履歴書を手にしたら真っ先に見ます。
最初に見ます。
それが「履歴書の写真」です。
履歴書が選考側にもたらす情報の多くは「活字」なので、
読まなければ分かりません。
でも履歴書の写真は違います。
見ればパッとすぐ分かる。
その小さな長方形におさまっている人物を見ただけで
採用、不採用を決定することはありません。
でも、この小さな枠の中に写る人物が
採用になるか不採用になるか。
その決め手に大きな影響力を持っていることも間違えありません。
選考するとき最初に思うことは至極シンプルです。
まずは「どんな人かな?」
「どんな人かな?」は、
「どんな性格の人かな?」です。
写真を見て性格が分かるの?
と思われるかもしれませんが、
ぜんぜん分かりません。
でも、だからこそ「想像」が大いに働きます。
実際の皆さんとは全く違う人物像を思い描いているかもしれません。
本当はすごく明るい人なのに
暗そうな人に思われたり
本当は優しい人なのに
短気ですぐ怒りそうな人に思われたり。
でもそれはあくまで「想像」です。
面接をして実際に皆さんと話してみて
「想像通り」か
「想像と全然違う」か。
このギャップは少なからず選考にかかわってきます。
「おおっ!思っていた通りの人みたい!」
「ああ、やっぱり思ってた通りの人みたい…」
「ええっ!?思ってた人と全然違う!」
良い意味で想像を裏切る場合もあれば、
残念な意味で想像通りのこともあります。
写真だけで結果が決まることはありませんが、
履歴書に貼られた写真から人事が抱く「想像」と
面接でお会いした時の「実像」のギャップは
選考に影響力を持っています。
私が今までみてきた履歴書の写真に
「うん!いい笑顔だ!」というものは
1枚もありません。
でも面接をして
「うわあ!すごく素敵な笑顔!」
「優しい笑顔をする人だな」
そう思ったことは何回もあります。