キャプテンコラム5月号

同じ会社で同じ制服で同じ仕事。
なのに人によって結果が全然違うのはなぜ?


先日、ゴルフ場で愛用のポーチをなくしてしまった。

すごく気に入っていたポーチなのに
不覚にもどこかで落としてしまったようだった。

「ああ、どうしよう・・・
見つかりますように・・・」

願うような気持ちで
ウロウロ歩き回って探したが
見つからない。

良い歳して落とし物なんて恥ずかしい。
でも愛用のポーチだったから
恥を忍んでカウンターに行き尋ねた。

「あの・・・落とし物は届いてませんか?」

カウンターには制服の中年女性がいた。

女性は自分の視野に入る机上をサッと見回し
「ないですねー、届いていませんねー」と言った。

(本当にないのかな・・・
もっとよく確認して欲しいな・・・)

内心そう思ったが、
お礼を伝えその場を離れた。

その後、マスター室という
外付けのカウンターにも行ってみたが
対応は同じだった。

私は最初のカウンターへ再度向かった。
すると別の女性に代わっていた。

私はさっきと全く同じことを尋ねた。

「あの・・・落とし物は届いてませんか?」

すると女性は
「少々、お待ち下さい。
今、確認して参りますね。」

そう言って奥にある
スタッフルームへ入っていった。

しばらくすると、
「こちらでしょうか?」と
ポーチを差し出してくれた。

「そうです!それです!
ありがとうございます!!」その女性も
「見つかって良かったです。」
と笑顔を返してくれた。

同じ会社、同じ制服、同じ仕事。

それなのに、
どうしてこうも違うんだろう。

最初の女性は50歳代だと思う。
確認しに行ってくれたのは
30代前半くらいの女性だった。

人に喜ばれることができたり、
仕事ができるできないっていう違いは

年齢とか性別とか
あまり関係ない。

自分のモチベーションリソースが何なのか。
自分の役割は何なのか。

これらを知ることは、
仕事をする上で大切だと言われる。

なくしたポーチとともに
大切なことも一緒に見つけることができた
一幕でした。

キャプテン


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