キャプテンコラム12月号「メンタルを整える食材/社員コラムより」
秋の空気が深まり、受験生たちにとって本格的な追い込みの季節がやってきました。
焦りや不安が募るこの時期、
学習計画や参考書選びに気を取られがちですが、
意外と見落とされがちな「食事」こそ、
心のコンディションを左右する大切な要素です。
心のエネルギーを支えるのは、
脳と体にやさしい栄養なのです。

まず注目したいのは、
脳の働きを助ける「トリプトファン」。
このアミノ酸は、
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの材料になります。
秋の味覚で言えば、サンマや鮭、納豆や豆腐などに多く含まれています。
トリプトファンは炭水化物と一緒に摂ることで
吸収が良くなるため、白米やさつまいもと
組み合わせるのがおすすめです。
焼き魚定食は、
理にかなった秋のメンタル食といえるでしょう。
次に大切なのが、ビタミンB群です。
これは「心のエネルギー源」とも言える栄養素で、
ストレスを感じたときに大量に消費されます。
玄米や豚肉、卵、バナナなどに多く含まれ、
神経の働きをサポートしてくれます。
徹夜が続くとついカップ麺や菓子パンで済ませがちですが、
そうした食事では心がどんよりしやすくなります。
少し面倒でも、
温かい味噌汁とご飯をゆっくり食べる時間を取りたいものです。

また、秋に不足しがちなのが「鉄分」と「オメガ3脂肪酸」。
鉄分が足りないと集中力が落ちやすく、
思考がぼんやりします。
レバーやひじき、ほうれん草などを
バランスよく摂ることが大切です。
オメガ3脂肪酸は、脳の神経伝達をスムーズにし、
気分の安定にも役立ちます。
イワシやサバなどの青魚に多く含まれ、
週に2回ほど取り入れるだけでも違いが出るでしょう。
そして、忘れてはならないのが「温かい食べ物」の力です。
冷たい飲み物やコンビニのおにぎりばかりでは、
体が冷えて自律神経が乱れやすくなります。
旬の根菜を使ったスープや鍋料理は、
心身を内側から整える最高の一皿です。
生姜やかぼちゃの優しい甘みは、
緊張した心をほどいてくれます。
受験勉強は長距離走です。
短期的な集中よりも、
安定したメンタルと体調の維持が何よりの武器になります。
食べることは、努力を支えるもうひとつの勉強。
食卓を整えることは、心を整えることでもあるのです。
今日の一食が、明日の自分を作ります。
焦る気持ちをひと呼吸して、
まずは箸をゆっくりと持ってみましょう。

