長く働き続けるには・・・?!

ディーエンカレッジ千葉キャンパスが開所してもうすぐ1年が経とうとしています。
利用者さんたちと関わるなかで見えてきたのは、
仕事が長く続けられないという悩みを持っている方が非常に多いということです。

また過去のミスなどでトラブルになった経験から、
うまく働けるかどうかという不安を抱えている方もいます。

就活生の中には発達障害でなくても忘れっぽいところがある、
遅刻癖があるなどのお悩みを持った方もいるかと思います。

今回は発達障害(ADHD)の特性を例に、
職場でうまく働くための対策や長く働き続けるための方法をご紹介いたします。

もし特性と似たような苦手をお持ちでしたらぜひご参考ください。

ADHDにとって、「自分はうまく働けるのだろうか?」という不安は
大きなものかもしれません。

しかし、適切な対策を講じることで、
自分の強みを活かしながら長く働き続けることは十分に可能です。

ここでは、ADHDの特性を理解し、それを活かしながら働くための具体的な対策について考えます。

1. 自分の特性を理解し、適した仕事を選ぶ

ADHDの特性には、
集中力の持続が難しい、
衝動的な行動をとりやすい、
時間管理が苦手といった面があります。

一方で、
創造力が豊かである、
アイデアを生み出すのが得意、
新しいことに対する適応力が高いといった強みもあります。

自己分析を行い、
自分の強みと課題を明確にすることで、
適した仕事を選ぶことが重要です。

たとえば、ルーチンワークが多い仕事よりも、
変化が多く創造的な仕事の方が向いている場合があります。

また、チームで動くよりも、
一人で集中して取り組める仕事の方が力を発揮しやすいこともあります。

職場環境や業務内容についてよくリサーチし、
自分に合った職種や働き方を選びましょう。

2. 仕事の進め方を工夫する

働き始めた後は、仕事をうまく進めるための工夫が必要です。
いくつかの方法をご紹介します。

〇タスク管理を徹底する

ADHDの特性を持つ人にとって、
タスク管理は特に重要です。To Doリストを作成し、
優先順位をつけることで、やるべきことを明確にできます。
デジタルツール(Googleカレンダーなど)を活用するのも効果的です。

〇ポモドーロ・テクニックを活用する

25分間集中して作業し、
その後5分間休憩する「ポモドーロ・テクニック」は、
集中力を持続させるのに役立ちます。

短時間の集中を積み重ねることで、
効率的に仕事を進められるでしょう。
休憩はスマホをいじったりほかの作業をしたりするのではなく、
瞑想をするなどなにもしない時間にするのが効果的です。

〇環境を整える

仕事のパフォーマンスを向上させるために、
作業環境を整えることも大切です。

例えば、静かな場所で働く、
イヤホンを使って雑音を遮る、
デスク周りを整理するなど、
自分が集中しやすい環境を作りましょう。

3. 周囲の理解を得る

自分の特性を職場の上司や同僚に理解してもらうことで、
働きやすさが大きく変わります。

例えば、
「締め切り前にリマインドしてもらえると助かる」
「口頭の指示よりも書面の指示の方が理解しやすい」
といった具体的なサポートをお願いすることも有効です。

また、ADHDに関する情報を共有することで、
周囲が適切なサポートをしやすくなります。
必要であれば、合理的配慮を求めることも視野に入れましょう。

4. メンタルヘルスを大切にする

ADHDの特性を持つ人は、
ストレスを感じやすい傾向があります。
長く働き続けるためには、
メンタルヘルスの管理が不可欠です。

メンタルを整えるには適度な運動を取り入れることが重要です。
運動はストレスを軽減し、
集中力を高める効果があります。

散歩やストレッチ、ヨガなどを習慣にするのもいいです。
もし運動不足だなという方がいたら、
新しい趣味にしてみるのもいいかもしれません。

運動や仕事をした後は十分な休息をとりましょう。
とくに睡眠不足は集中力の低下やミスの増加につながるため、
規則正しい生活を心がけると気分もスッキリします。

また、カウンセリングや支援サービスを活用することも大事です。
専門家のアドバイスを受けることで、
自分の体調や特性について
客観的にフィードバックしてもらえます。
職場のカウンセリングサービスや、
発達障害に関する支援団体を活用することで、
より良い働き方を見つけることができます。

5. 長期的な視点でキャリアを考える

ADHDの特性を持つ人が長く働くためには、
短期的な適応だけでなく、
長期的なキャリアプランを考えることも重要です。

例えば自分の得意なことを活かせる職場を選んで成果を出したり、
働き方の柔軟性を確保(リモートワーク、副業など)したりするなどです。
人によって合った働き方は異なるので、
自己分析をするのがいいでしょう。
自分に合った職場や得意な仕事を見事選ぶことができたら、
スキルアップを目標にすることで継続して働くことができます。

自分に合った働き方を模索しながら、
無理なく続けられるキャリアを築いていきましょう。

ADHDの特性を持つ人が長く働き続けるためには、
自分の特性を理解し、適した仕事を選ぶことが大切です。

また、タスク管理や環境を整えるなどの工夫を取り入れたり、
周囲の理解を得たりすることも重要です。
さらに、メンタルヘルスを大切にしながら、
長期的な視点でキャリアを考えることで、
より充実した働き方が実現できます。

自分に合った方法を見つけながら、
一歩ずつ前進していきましょう。

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